タンパク質結晶化試薬調製用 自動ピペッター
Scorpion
任意の組成のタンパク質結晶化試薬の調製を
フレキシブルに行いたい?
タンパク質結晶化条件のスクリーニングにおいて、多くの場合、一次スクリーニングでは市販の結晶化試薬キットを使用します。しかし、タンパク質ごとにさらに最適な結晶化条件を探し出し、高品質なX線構造解析データを得るために、しばしば結晶化試薬(沈殿剤)の組成をカスタマイズすることがあります。
Art Robbins Instruments社のScorpion シングルチャンネル自動ピペッターは、この目的に最適な分注ワークステーションです。任意の試薬組成の結晶化試薬を自由度高く迅速に調製することができます。
また、15/50 mL チューブや48ウェルプレートなどで市販されている結晶化試薬を短時間で96ウェルプレートや結晶化スクリーニングプレートにリアレイすることできるので、大量の一次スクリーニングへの活用など、タンパク質結晶化の様々な場面でお役立ていただけます。
特徴と利点
Scorpion 1ch 自動ピペッターは下記のような特徴を持ちます。
- 結晶化試薬の調製に最適で使いやすいソフトウェア
- 濃度勾配・pH勾配・試薬添加などを簡単にデザイン
- マルチリンク式シリンジで1チャンネルながら迅速な分注動作を実現(駆動スピード 2 m/秒)
- 分注元と分注先に様々な容器を使用可能(15/50 mL 遠心チューブ、6~384 well ディープ/シャローウェルプレート、スクリーニングプレートなど)
- 6つの容器設置ポジション
- 80% グリセロール、PEG、DMSO、アルコールなど様々な粘性の溶液を分注可能
- 優れた分注正確性と分注精度
手作業による試薬調製のこんなお悩みを解決できます!
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作成するプレートの枚数が多い
➡ 迅速に自動でプレート作成(結晶化試薬キットの96プレートへのリフォーマット:約25分) -
使用する試薬の種類が多い
➡ 充実した結晶化試薬リストから選ぶだけ(試薬リストへの追加登録も可能) -
試薬添加量の計算が大変
➡ pH勾配、濃度%などを入力するだけで分注容量等を自動計算しプロトコル化 -
ヒューマンエラーをなくしたい
➡ 機械による分注で高い再現性
結晶化試薬調製に最適な直感的で使いやすいソフトウェア
濃度(%)やpHの勾配を設定するだけで、自動的に各ウェルに入れる試薬量を計算します。
あとは、デッキレイアウトの通りに試薬をセットすれば、最短のルートを計算して分注操作が実行されます。
デッキレイアウト画面
- 1~6の各ポジションにセットする容器(チューブ/プレート等)を登録済リストから選択
- チューブやウェルに入っている試薬をリストから選択
- 新しいプレートと溶液(試薬)の登録も簡単
濃度勾配設定画面
- 濃度勾配を設定するだけで、ソフトウェアが分注液量を自動計算、分注動作を自動で設定
- グラジエントを作成する範囲等は、マウスのドラッグ操作で直感的に設定・編集が可能
pH勾配設定画面
- pH勾配を設定するだけで、液量の計算、分注動作を自動で設定
- 濃度勾配作成後にpH勾配を作成することも可能
- 勾配を作成する範囲等は、ドラックで直感的に設定、編集が可能
製品仕様
Scorpion with PC(製品番号640-1000-10)
※ 写真はScorpion FISHモデルですが結晶化試薬調製用モデルも同様です。
ポジション | 6 ポジション |
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使用可能フォーマット |
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使用可能チップサイズ | 50 μL / 200 μL / 1000 μL 専用チップ |
付属ラック | ピペットチップラックホルダー(#640-1201-01)x1個 |
付属ピペットチップ | 1000 μL ピペットチップ (#640-1300-00)1536本/ラック x2個 |
付属コンピューター | Windows 10 デスクトップ PC |
本体サイズ | 幅483 x 奥行483 高さ698 mm |
本体重量 | 約 41 kg |
本体電源 | 100 V、3 A、50/60 Hz |
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