リアルタイム細胞アナライザー
xCELLigenceシリーズ
同一ウェルの細胞を生きたままラベルフリーで経時的に測定
xCELLigence バイオセンサープレート
xCELLigenceシステムでは、電気抵抗値による細胞挙動のラベルフリーモニタリングのために、電極付きの専用プレートを使用します。プレートには、アプリケーションと本体の機種に応じていくつかのタイプがございます。
E-Plate
適合機種:xCELLigence S16 / DP / SP / MP / HT /eSight
最も基本的なタイプのプレートです。ケモタキシスアッセイ(トランスウェルによる細胞遊走・浸潤アッセイ)と心筋細胞アッセイを除くすべてのアッセイで使用します。16ウェル、96ウェル、384ウェルの3つのフォーマットがあります。
E-Plateには、顕微鏡観察用の窓(スリット)が付いたタイプとウェルボトムの全面が電極で覆われたタイプの2種類がございます。アッセイのエンドポイントや途中で倒立顕微鏡による細胞観察を行いたい場合にはスリット付きのVIEWタイプをご選択ください。
xCELLigence eSightシステムでインピーダンスの測定とイメージングを同時に行う場合にはVIEWタイプを使用する必要がございます。
また、ウェルボトムの材質にはガラスとPETの2種類がございます。
※ HT用の384ウェルタイプはスリット付きはなく、ウェルボトムの材質はPETのみです。
CIM-Plate
適合機種:xCELLigence DP
細胞遊走・浸潤アッセイ(ケモタキシスアッセイ)で使用するトランスウェルタイプのプレートです。ウェル数は1プレートあたり16ウェルです。xCELLigence DPシステムでのみご利用いただけます。
上部チャンバーに細胞、下部チャンバーにケモアトラクタントを入れてアッセイを行います。
上部チャンバーの裏面には8μmポアサイズの電極メンブレンが貼られています。上部チャンバーの細胞が孔を通って移動してメンブレン裏面の電極面に接着することで電気抵抗値が上昇します(Migration Assay)。
上部チャンバーはマトリクス(細胞外基質)でコートすることができます。Invasion Assay(浸潤アッセイ)では、細胞がマトリクスを溶かしながらメンブレンの孔を通って移動し、電極面に接着することによる電気抵抗値の上昇を数値化します。
E-Plate Insert & Receiver
適合機種:xCELLigence S16 / DP / SP / MP / eSight /Cardio / CardioECR / ePacer
間接共培養実験のための16ウェルのプレートです。測定時はInsert(=上部ウェル)を通常のE-Plate(=下部ウェル)と組み合わせて使用します(右図の右上)。
上部ウェルの底面にはポアサイズ0.4μmのメンブレンが貼られています。上部ウェル(Insert)にはエフェクター細胞、下部ウェル(E-Plate)にはターゲット細胞を播種します。
エフェクター細胞から分泌されたサイトカインなどの液性因子のターゲット細胞の増殖・形態変化への影響を調べることができます。
上部チャンバーはポート付きなので、組み合わせた状態のまま下部チャンバーにアクセスして試薬などの添加ができます。
Receiverプレートは、測定を始める前に上部ウェルに播種した細胞を一定期間培養する際に使用します(右図の左上)。
E-Plate Cardio
適合機種:xCELLigence Cardio / ePacer
心筋細胞の拍動測定が可能な96ウェルフォーマットのE-Plateです。xCELLigence CardioシステムあるいはePacerシステムで使用できます。
通常のE-Plateとは微小電極のコンフィグレーションが異なり、12.9ミリ秒間隔の極めて短いインターバルで電気抵抗値を測定することを可能にします。
倒立顕微鏡による観察が可能な窓(スリット)があるVIEWタイプとスリットのない通常タイプがあります。VIEWタイプを使用すると、アッセイのエンドポイントで免疫染色などによるタンパク質発現の確認を行っていただけます。
このプレートを用いて電気ペーシングによる心筋細胞の成熟化も可能です。
成熟化させた後の細胞をxCELLigence以外のプラットフォーム(Ca-Transient測定装置やハイコンテンツイメージャー)で測定する場合はVIEWタイプを選択します。
E-Plate CardioECR
適合機種:xCELLigence CardioECR / ePacer
心筋細胞拍動と細胞外電位の同時測定を可能にする48ウェルフォーマットのE-Plateです。xCELLigence CardioECRシステムあるいはePacerシステムで使用します。
インピーダンス(電気抵抗値)測定用と細胞外電位(ECR)測定用の2種類の微小電極がウェル底面に貼られています。
細胞外電位測定用の電極はウェル中央に2本あり、その周辺は電極がないので顕微鏡観察も可能です。
また、このプレートを用いて電気ペーシングによる心筋細胞の成熟化も可能です。
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